Memoirs of college days 1

昨日卒業式を終え、無事理学の学士を授与された
懐かしい人たちにも会え、思ったより感慨深かったなぁというのが正直な感想だった

さて、大学4年間の回顧記を書いてみようと思う
とはいえ、時系列順に書くのは無理ということが分かったので、大学時代の象徴と言っていいほど思い出に残ったことについて、いくつか書こうと思う

1. 情報 - Programming, Information Technology

大学生活に大きな影響を与えたことといえば、まずこれ
情報科学科に進学したので当たり前といえば当たり前だが、私の場合はまさにカルチャーショックだった

受験の結果、全く希望もしていなかった情報を学ぶことになったのだが、当時の私はパソコンやプログラミングとは程遠い生活を送っていた
パソコン自体は小1のときから授業で使っていたが、カメを動かしているうちはともかく、私はこのパソコンの授業が大嫌いであった
中高時代も、授業や課題等で使用しなければならないときになんとかポチポチ動かしてはいたが、今となっては何をどうやっていたのかまるで覚えていない
もちろん、そんな人が自分でプログラミングやHTMLなんぞやるわけがない

そんな人がいきなり講義でプログラミングをやらされるのだから、さあ大変
当初はフォルダ一つ作るのにもまごつき、何か作業をするたびに周りの人に手伝ってもらっていた
本当に情けないやら、申し訳ないやら…

結局情報嫌いは変わらず、研究室選択のときに真っ先に理論系を選んだ
第一希望の研究室に入れたから良かったが、落ちてたら大学を辞めてたかもしれない(その方が良かったかもしれない)
ここで理論系といったが、私の学科では理論系と演習系という言い方をする
理学系の情報科の場合どこもそうだと思うのだが、情報という学問は数学をベースにしているので、学科の中で数学寄りの理論派と、プログラミングを中心とした実践派に分かれる
選ぶ研究室にもよると思うが、私の場合情報科学科であるにも関わらず、研究室では全くプログラムを書かなかった

4年間学んでみて分かったのは、機械と人間が理解出来る言語は異なるのでプログラミングが必要なのだ、ということと、これからの時代世界共通語は英語に加えプログラミング言語だろう、ということくらいだ
身についたことといえば、タイピングのスピードが上がったことか

望んでいなかった学問とはいえ、やはり嬉しい出会いもあった
それが研究室で専攻していた「グラフ理論」であり、そこから興味を持った学問・進路もあった

また、他の日常生活においても情報化社会の影響は凄まじいものがあった
大学生になるまでYouTubeすら見たことなかったのだが、現実世界とは別にネット上の世界があることを知り、自分のパソコンでブログを書くようになり、あげくはスマートフォンでのSNSのやり取りが欠かせなくなっているのだから
高校生のときは、日記をweb上で他人に公開するなんてとても考えられなかった

そして、これからさほど遠くない未来には、いろんな仕事がコンピューターに取って代わられるようになり、シンギュラリティも起こるのだろう(うちの教授は、7年後には就活が全く異なったものになっている、と言い切っていた)
凡人の私には、そのとき世界がどうなっているのかうまく想像できないが、ただ言えるのは、どんな環境にも対応していける適応力・柔軟性・タフさと、どんなときでもブレない自分の軸を持ち、グローバルに自分の道を切り拓いていく強さが、これからの時代ますます大切になってくる、ということだ

それにしても、小学生のときに母親の、子機を小さくしたようなデザインの携帯を見て「すごーい」と言っていたことを思い出すと、改めて技術の進歩のすごさ・速さを思わされる

2. チェス - Board Games

今は昔、サークル選びに悩める女ありけり
大学入学が決まり、大学生活が始まるぞってところで、私はどのサークルに入るか悩んでいた
兼サーをしようと思い、いくつか悩んでいたが、そのひとつの候補がTUCCだった

忙しさ等にもよるが、最低2つには入りたいと思っていて、1つは今までやってきたことの中から再開したいもの、もう1つは全く新しいことをしたいと思っていた
そして運動系・文科系を1つずつ出来ればバランスがいいと考えていた

その文科系且つ新しいものとして1番の候補にあったのが、チェスだった
新入生訪問日を調べていたところ、TUCC以外は割とどこも遅かったので、ならば最初に行ってみようと思い突撃?訪問した

その直後のできごとで、他に予定していたサークルの歓迎会に行くことができなくなり、結果当初予定していたサークルの中で参加したのはTUCCだけとなった
(もうひとつ所属していたサークルには、3年以降あまり行ってない…)

チェスもチェスサークルも、今まで経験したことのないことが多く、ここでもまたカルチャーショックを受けた

まずチェスであるが、TUCCに行くまでボードゲームはオセロぐらいしかしたことがなく、ゲームを戦略的に考えながら進める、ということ自体が新鮮だった
素人同士のオセロだと、数の多いところをひっくり返すだけでもなんとかなっていたので、あまり深く考える必要がなかったのだ
ところがチェスをするようになって、やれタクティクスだの、ストラテジーがどうだのということが増え、慣れないうちは1試合しただけでも頭が痛くなっていた
そんな頭でぼんやりと、チェスは戦争そのものだなぁと思っていた

チェスは二人零和有限確定完全情報ゲーム
つまり運に左右されず、盤上にあるものがすべてであり、それによって勝敗が決まる
1度ルールを覚えてしまえば、世界中どこでも指せるので、コミュニケーションのツールとなり得るのも魅力(残念ながらそういったシチュエーションにはまだ遭遇していないけれど)

そしてチェスサークルであるが…
これが予想の遥か上をいくクセモノ揃いなかなかに個性的な人たちであった
まず、

気が利かない。というか周りに気を配るということを知らない

人たちであった
当初はちょっとありえないレベルだったのだが、最近はそこそこ改善されたように思える
あとは、男子校出身者が多い(というかそれしかいない?)から仕方ないのかもしれないが、女性と話すのが苦手なのかなんなのか、当初は私ここにいて大丈夫か…?という雰囲気だった
そして、とにかくマイペースで個人主義で閉鎖的
…今書いてても思うけど、こんなんじゃ女の子は定着しないよな…
特に1女なんて、ちやほやされて当たり前って思ってる子が多いだろうからな…

ただ反面、とても付き合いやすい人たちでもあった
純粋で擦れたところがなく、地頭が良かったため、人として信頼できる人たちであった
おかげで他の集団において問題になりがちなことで、悩まずに済んだのは大きかった

要は、長所も短所も顕著な集団だと思う

そんな中で4年間過ごしたわけだが、私自身良い影響も(そしてたぶんそうでない影響も 笑)受けた
特に自分の長所短所をはっきりと指摘し、気づかせてくれたことは大きかった
意外かもしれないが、その1つにブログがある
代替わりのときにサークルのブログ担当にされてしまいを任されてしまい、当初は本当に困ったのだが、今ではとても感謝している
そういえば記事のことでしょっちゅう前任者と押しつけ合いのやり取りがあったなぁ……懐かしい

他のチェスサークルに無かったイベントといえば、東麻戦か
正直大学生になって、趣味の分野でこれだけ特定の学校出身者、および現役生に関わることになろうとは思ってもいなかった(しかもキチガイ男子校!)
が、この段階で母校以外の学校にこれだけ関心を寄せたことで、考えさせられることは多かった
彼らを見ていると、いろんな意味で本当に自由だなと思う
自分とは大違いだ。羨ましい限りである

それから、いわゆる部活の合宿というのも初めて経験した
合宿自体は別に特別なことではないが、中学時代のバドミントン部では合宿の代わりに長期休みはほぼ毎日練習があり、高校の華道部も同じく合宿がなかった。当然、文化祭委員でも合宿はなかった
それゆえ最初に参加した1年の夏合宿は、鮮明に印象に残った
湖畔でのチェス、三度の飯よりチェス好きな人たち、最後の夜の飲み会…
結局夏合宿はこの1回きりだったが、参加できて本当に良かったと思う

またチェス以外のボードゲームをする機会も度々あり、特にバックギャモンは個人的に面白いと思った
チェスとは違いサイコロを用いるため運要素が入るが、それゆえ確率論が重要になる
シンプルなルールで、老若男女問わず親しみやすいと思う

後半へつづく

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