Scandinavian taste

先日蚤の市に行ってきた
思ったより人出が多く、これほど盛況な蚤の市を日本で見たのは初めてだった
パリで蚤の市に行ってから、アンティークやビンテージ全般に興味を持つようになり、いまではすっかり魅了されている
特に興味があるのは時計とグラスなのだが、今回の訪問でまた好きなジャンルが増えた

エリアのひとつに北欧市があり、お店を見てまわっていたのだが、ガラス製品を見てテンションが爆上がりしてしまったのだ
それまでは主にグラスしか見ていなかったが、オブジェや器といったガラス全般がとても美しく、一瞬にして虜になった
フランスなど他のヨーロッパ諸国や日本のものとは違う、独特の質感や光の通し方
その凜とした清らかで、親しみを感じる風合いに、どうしようもなく惹かれてしまったのだ
今までこんな美しいものを知らなかったなんて！
目にしたものすべてを持って帰りたかったけど、迷いにまよって、スウェーデンで作られた馬のオブジェをひとつ連れて帰ることにした（オブジェを見ていて気づいたのだが、どうやら馬と家のモチーフが好きらしい）

そして北欧といえば、の家具
友人の家に行ってから北欧家具の魅力に目覚め、中でも椅子に興味を持つようになった
その魅力はまずなんと言っても、座り心地のよさ
長時間座っていても全く疲れず、今まで座り疲れが当たり前だった私にとっては、椅子って本来こういう機能を持ったものだったんだ！と（おかしな話だが）衝撃を受けた
それから端正なフォルム
主張しすぎない清らかな佇まいで、かつ見惚れるような美しいデザインは日本の住宅にもよく合う
北欧家具が一時期爆発的な人気を博していたが、遅ればせながらその理由がわかるようになった
いくつかの椅子を試してみて、自分に合いそうな形状がなんとなく分かったので、これから本格的に探してみようと思っている

ひととおり北欧市を堪能した後は、白スグリから作られる北欧唯一のスパークリングを、ニシンやミートボールとともに堪能した
初めて体験する独特の甘さで、後味が意外にスッキリした優しい味わいだった

また会場内では多数のパフォーマンスが行われており、パフォーマーの生き生きとした笑顔と、それを心から楽しそうに見ているオーディエンスの表情が印象的だった

所用で短時間しかいられなかったが、蚤の市はもちろん、北欧製品の魅力にますますハマった週末であった
いつか北欧にも行ってみたい
特にスウェーデンはABBAのホームカントリーなので、ABBAの聖地とマーケットを巡る旅に出たいものである