Coffee-table books

ここ何ヶ月か、シティハンターにどっぷりハマっていた
きっかけは、現在もロングラン公演を続けている「劇場版シティハンター 新宿プライベートアイズ」
もともとキャッツアイが復活するということで楽しみにしていたが、肝心なシティハンターを知らないぞ?となり、YouTubeに上がっていたノーマークのアニメを見たところどハマりし、今に至っている

そもそもキャッツアイといい、ルパンやゴルゴといい、昭和のひとクセあるキャラが主役のアニメに夢中になる傾向があったのだが、それがなぜシティハンターに向かなかったのか、自分でも本当に不思議でしょうがない
初めて見たときから自分の中にすっと入ってきて、「ああ、自分が求めていたものはこれだったんだな」という一種の感慨深さと、やっと出会えたという感激で、しばらく放心状態になって他のことは何も手につかないほどであった

それだけ何かに夢中になることはここしばらくなく、あまりにも思いが強すぎたために、それを文章化しようとしても空回りしてまったく文章にできず、それゆえここに書くことができなかった
今でもあまり文章になっていないような気がするが、なにかを書かずにはいられないくらいには落ち着いてきた(?)ので、とりあえず文にしている
また自分の中でいろいろ消化できて、客観視できるくらいになったら、ちゃんとした記事にしようと思う

さて、タイトルと全然関係ないことを先に書いてしまったが、
先日久しぶりにビジュアルブックを買った
これまた久しぶりに行ったある書店で手にした本に、一種の渇きのようなものを覚えて、これは我が家にお迎えせねば、とレジへ持っていったのだ
以前はよくビジュアルブックを読んでいたが、最近はあまり惹かれるものがなく、手に取らなくなっていたので、こんな感覚は久しぶりだった
そのときの感覚がどこかシティハンターを見たときと似ていて、自分が本当に欲していたり、自分のドストライクゾーンにヒットするとこんな気持ちになるのだな、と改めて実感したのだ

以前は自分が何が好きなのかよく分からなかったし、そもそも世の中にどんなものがあるのかそんなに知らなかった
だから、特に大学以降はいろんなカルチャーを吸収しようとして、少しでも気になるものは見に行ったり、少しでもいいと思えば手に入れたりしてきたが、最近そういう欲望がすっかり抜け落ち、本当に好きなものや欲するものだけにコミットしたい、という欲求が強くなっている
結果外出の機会も減り、ものを買う機会も激減したのだが、いまはこの状態がとても自然だと思っている
それは、いろんなものを見ることで好みのものに出会う確率を増やし、それによって自分の好みを認識するようになったことで、それ以外のものを自然と淘汰するようになったからだろう
もちろん、これからも新しいもの / ことにはどんどん触れていきたいが、がむしゃらに吸収していたときとは違うスタンスで接することができるのかな、と思っている

また話が逸れたが、日本では家にビジュアルブックを置いている人があまり多くないので、残念に思っている
個人的に大好きなので、お宅におじゃますると本棚と一緒にチェックするのだが、小物やアートを飾っている人はいても、ビジュアルブックはあまり浸透していないようでお目にかかれない
確かに「ブック」という割には読むための本ではなく(もちろん読めるのだが)、鑑賞するためのものだし、ビジュアルは綺麗だが大きくて重いので実用性はなく、必要不可欠というわけでもないので優先順位は限りなく低いだろうが、
そんな「実用価値のないもの」を置くという心の余裕と、本をインテリアにするという知性と趣味の良さを印象づけられるので、ぜひとも普及してほしいと思うのだが…どうだろうか

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