Black and Gold

久しぶりにいま、黒を身にまといたい気分だ
今期手に取ったものは見事にすべて黒で、ここまで黒を集中して見るのは初めて
以前は茶系の色が多く、ベージュ〜キャメルのトーンをよく着ていた
その優しくまろやかな雰囲気が良かったのだが、逆にその柔らかさがボヤけたように感じられ、反動で輪郭のはっきりとした、きりっとシャープでモダンなものに惹かれるようになったのだ

そしてモードなルックを見ているうちに、幼いころからジャケットやパンツをビシッと着こなした、マニッシュな女性像に惹かれていたことを思い出した
イメージとしては、サンローラン
話題のitブランドでいうなら、エディ・スリマンのセリーヌ
デザイナー交代のときはフィービーの方がいいと思っていたが、今年に入ってエディのセリーヌが俄然気になり始めた
そして先日実際に試着してみて、ジャケットの肩ラインの美しさや黒で作るグラデーションなど、エディスリマンの作る世界観に夢中になったのだ

それからハイクの黒も好き
半袖のリブ素材カットソーとプリーツスカートを手に入れたが、
カットソーはボディラインがとても美しく見え、着ていてとても女性らしい気分になる
黒のトップスでそんな感情を抱いたのは初めてで、心底驚いた
スカートは動くたびに揺れるプリーツが、光を反射してとても綺麗な余韻を残す
これまた黒いスカートにときめいたことが無かったので、この２点に出会ったことで、自分の中の黒の概念がだいぶ変わった

かくも夢中になっている黒だが、一時期は地味だと感じ、似合わないと思っていた黒がどうしてしっくりくるようになったのだろうと、ふと思った
理由をいくつか考えてみたが、

・髪色を明るくした
・明るいリップをつけるようになった
・YGのジュエリーをつけるようになった
・そもそも選ぶものが変わった
・年齢を重ね、顔や雰囲気が変わった

…からではないか、という結論に至った
特にブラック×ゴールドの組み合わせを発見したことが大きい
以前黒を着ていたときはシルバーを合わせていたのだが、私の場合どうしても地味で沈みがちな印象になってしまう
けど、ゴールドを合わせることで顔色がパッと華やぎ、同じ黒でも見違える印象になるのだ
さらに格式高い組み合わせでもあるので、改まった場にも臆することなく纏っていくことができる
ゴールドとシルバーはどちらが似合うか分かれると思うので、自分がどちらなのか知っておくことはとても大事だと改めて思った

1年どころか、シーズン中に何度も着たいものが変わるので、今年が終わるころにはどんなものに惹かれているか分からないが、
いまは手に取るものすべてが黒なので、いろいろな黒と出会いたい