Anklet - Sophie Buhai

在宅勤務にシフトしてから、はや2か月以上が経った
始めのうちは戸惑うことも多かったが、1か月経ったあたりから慣れたのか、はたまた身体が諦めたのか、あまり違和感を覚えなくなったように思う

それに伴い外出も極力控えていたが、緊急事態宣言が出されてからは食料品店・ドラッグストア以外に出向くことがなくなり、それ以外の買い物が強制的にオンラインへシフトされることとなった
今までは本1冊であっても実物を見てから購入していたので、オンラインをほとんど使ってこなかったのだが、流石にこの状況とあっては背に腹は変えられぬと覚悟を決めて使うようになった
「んな大げさな」と思われるかも知れないが、実物を見られないということは、その対象に付随、あるいは内包されている諸々の情報を得られないということである
物を判断するのに一番大事な指標抜きで行うということは、私にとってギャンブルにも近いところがあり、とてもじゃないが進んでする気になれなかった
加えて買い物は、単に物を買うだけでなく、出かけるための身繕いをするところから、街に出て四季を感じ、周りの人やお店の内装を観察し、店員さんとの会話を楽しむところまで含めた総合エンターテインメントだと思っているので、画面越しにポチっとするだけの行為には味気なさを感じてしまう

そんなわけで、在宅が始まってからもしばらくは本や雑貨など、仮に失敗したとしても比較的ダメージが少ない(そもそも本なんて積読してるし)ものだけを購入していたが、買い物をしないということが予想以上にストレスになっていることに気づき、ついには今までなら考えられなかった洋服やジュエリーまで買うようになった

その中で最も今の状態を反映しているなと思ったのが、アンクレット
ジュエリーは基本リングや時計など、手元まわりのアイテムしか身につけない(耳や首は荒れやすいため)のだが、自宅では家事や手洗い等でどうしても邪魔になってしまい、気づいたら全くジュエリーをつけない日々が続いていた
短時間だけ身につけるのでもいいかも知れないが、どうせならずっとつけていられるアイテムがほしい…と思ったとき、あるサイトで目に留まったのがアンクレットだった
そうか、アンクレットだったらずっとつけていられるなと思うと同時に、そのアイテムに一目惚れしてしまい、頭から離れなくなった

ジュエリーは洋服以上に輪をかけてオンライン購入はあり得ない、と思っていたこともあるが、さらに悩ましかったのが、
・今まで見向きもしかなったアンクレットというアイテムであること
・これまた今まで買ったことのないシルバー素材であるということ
だった。ずっとつけられるアイテムがいいと思っていたものの、いざ外出できるようになったらアンクレットは目立たない存在だし、お値段がそこそこすることもありそんな目立たないものに投資する意味はある?という疑問が頭をもたげてきてしまったのだ
さらにシルバー系のジュエリーで以前肌荒れしてしまったことがあり、半ばトラウマを抱えてもいた(今となっては素材が粗悪な合金だったことが理由だと思えるが)

これらもろもろの理由で何日も悩みになやんだのだが、
・自分の直感を信じようと思った
・SSの時計やシルバーのジュエリーを身につける際、もう1点なにかプラスしたい
・気になっていたソフィーブハイのもの
・ダメだったらそれは仕方ない、売りに出そうと腹をくくれた
・10%OFF&送料無料期間が終了する
等の理由で 笑、最後には半ばえいやっと勢いでボタンを押したのだった

一度心を決めてしまえばそんな悩みは何処へやら、早く届かないかなとワクワクする気持ちしか残らなかったのだが(配達してくださる方、本当にありがとうございます)、
実際身につけてみて、アンクレットという選択肢は間違っていなかったと思った
今回悩んだことで、今までジュエリーは見せることに重きを置いていたのだと気づいた
家ではつけないのだから、ジュエリーは必然的に人に見られるものであり、スタイルの仕上げや個性の表現という意味合いが強かった
だがジュエリーは何よりつける人に寄り添うものであり、お守り的な意味合いもあるものなので、つけている人が高揚感を得られたり、一歩踏み出す勇気をもらえたり、安心できるのであれば、他人に見せなくたっていいじゃないか、という思いを強くすることができた
それが今回得られた最大の恩恵だったかもしれない

そしてこれを機にシルバー系ジュエリーの魅力に開眼したので、YG同様集めていこうと思っている
シルバー系は主に夏に着けることになりそうだが、ゴールドとシルバーそれぞれの色の良さがあるので、コーデや気分によって使い分けられたらなと思っている(もちろん素材は選んで!)

早く気兼ねなく外出できる、平穏な日々が戻ってほしいと思うが、コロナ以前と同じ世の中に戻ることはないと思うので、来たるべき荒波を乗り越えるためにも、お守り的なアンクレットを身につけて向かっていければと思う

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