NICOLAI BERGMANN HAKONE GARDENS

先日、箱根にショートトリップしてきた
何度も訪れている箱根に再び訪れたいと思ったのは、温泉や美術館もあるが、先月オープンしたニコライバーグマン氏の箱根ガーデンズに訪れてみたかったから、というのが大きい
このガーデンの存在は、昨年雑誌「ELLE DECOR」で氏の箱根のアトリエが紹介されていた際、隣接地がガーデンとして公開されるとの記載があり知った
アトリエのインテリアにとても感銘を受け、また何度かショップも利用していたので、ガーデンも行ってみたい!と思い、今回の箱根旅のメインの一つにしたのだ

ガーデンは強羅駅からバスで5,6分ほどの「こもれび坂」というバス停を降り、さらに5,6分ほど歩いたところにある
「こもれび」というネーミングがぴったりな木々の下を、清らかな風と鳥たちの鳴き声に包まれながら歩く道はとても気持ちが良く、ここからガーデンが始まっているのではないかと思うほどリフレッシュできる!

ガーデンのチケットはその場で購入することもできるが、事前に予約すると割引になるので、前もってwebで購入したほうがいいと思う
またこの日は天気が良く足元も良好だったが、敷地内では長靴を貸し出してくれるので、足元の心配は要らない

ガーデンはいくつかのパビリオンに分かれており、パビリオンやその道中にフラワーアートが展示されている
箱根の生態系を壊さぬよう、また季節によって展示内容を変えやすいよう、基本鉢植えに入れて展示されている(大型作品など一部例外あり)

作品以外にも、囲いや補強などのあしらいが施されており、自然ぽさと意匠ぽさのバランスが絶妙で、土地元来の自然と氏の作品のバランスに心血注がれていることが伝わってくる
あくまで「自然な空間」という印象を与えつつ、それでいて洗練されているバランス感には、ただただ「すごい」という感想しか出てこない

そしてもう一つ感動したのが、敷地内にあるカフェ
北欧のナチュラルモダンを体現するようなインテリアや小物たちから、大いにインスピレーションをもらったが、中でも感動したのが椅子とグラス類!

椅子はフリッツハンセンのセブンチェアだったが、今まで見たことがないパターンだった
座面・背面全体に黒のレザーが張られ、レッグも黒というモードな組み合わせ
セブンチェアといえば木の印象が強く、硬い椅子が苦手な私は眼中になかったのだが、その座り心地の良さと、シックでモダンな佇まいに衝撃を受け、一気にお気に入りの椅子となったのだ

あとで調べてみたところ、セブンチェアにもいくつかタイプがあり、また「パディング」という覆いの有無によって印象や質感を変えることができると分かった
カフェに置いてあったのはフルパディングという、全面を覆ったタイプだったので、私もお迎えすることがあればそのタイプにしたいと思っている

グラスは印象的だったものが2つある
1つ目は、ボダムのダブルウォールグラス
今となっては知らない人はいないのではというほど、誰でも一度は目にしたことがあると思われる二重構造のグラス
その代表的なブランドがボダムだが、今まで特に惹かれたことはなく、気に留めていなかった
ところが注文した飲みものがこのグラスで出てきたとき、中の飲みものが浮いて見えるだけでこんな印象が変わるんだ!とハッとして、俄然このグラスに興味を持った
加えて冷たい飲みものだったが、飲み終わるまで一切の結露が出ることなく、快適に楽しむことができた
後で調べたところ、温冷どちらもOKで電子レンジも可とのことなので、「こればかり使ってしまう」という人が多いのにも納得
巷で良いと言われていても、実際に体験しないと分からないのだな…と改めて学んだのだった

そして2つ目は、リーデルのロックグラス
セルフサービスのお水用に置いてあったグラスなのだが、あまりにも印象的で目が釘付けになった
横はもちろん、底面のカッティングが印象的なグラスなのだが、その底面が見えるよう(衛生面もあるだろうが)裏返しにして、いくつも並べられていた
それがまるでガラスの花畑のようになっていて、なんて粋で美しいのだろう!と衝撃
光が当たると綺麗に反射して、中の飲みものもコップ自体もキラキラ光り輝いているように見えるので、つい時間を忘れてうっとり眺めてしまうほど

カフェの印象があまりにも良かったので、今後もの選びの参考にしたいし、またこの空間でお茶をいただきたい!と早くも熱望しているのだった
ガーデン自体もまだ整備中の箇所があり、また季節によって変化していくようなので、再度訪れてみたいと思う

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