Saten Japanese tea

西荻窪に「Saten Japanese tea」というカフェがある
名前のとおり日本茶がいただけるカジュアルなカフェだが、ここが大のお気に入りで、近くに寄った際はかなりの頻度で足を運ぶ

お茶やスイーツの美味しさもさることながら、お店の佇まいやスタッフの接客、調度品に至るまで全てが好みで、初めて訪れたときからしっくり来た

ここでいただくのはホットの抹茶ラテがほとんどで、小腹が空いていたら名物の抹茶プリンやトーストを一緒に頼む

抹茶ラテは砂糖が入っておらず、抹茶の苦味とミルクの甘味が合わさって、まろやかに口の中で溶けていく過程を存分に楽しめる

抹茶プリンは、まず綺麗な三層のグラテーションが美しい
目で見て楽しみ、一口掬うとプルプルふわんとした食感からは想像できないほど、きちんとお抹茶の味が感じられる

トーストはいくつか種類があるが、最近になった頼んだ「白あん碾茶(てんちゃ)トースト」が、想像を超える美味しさだった!
一見青のりに見えるものが碾茶で、提供前にトーストされるため乾いた食感になっており、それが海苔っぽさを助長している
この碾茶が、トーストと白あんを面白いくらい上手く繋いでくれ、一緒にいただくと絶妙な甘じょっぱさが口の中に広がる

このお店を贔屓にしている理由は先ほど述べたが、実はそれ以外に大きな理由となっているのが、このお店で使われている器や茶器
それらの美しい佇まいに惚れ惚れしてしまい、この茶器や器たちがある風景が見たいという理由でリピートするようになったのだ

あるときスタッフさんに茶器について伺ったところ、そのうちのいくつかが買えると知り、その場でフレーバーカップ&ソーサーのグリーン/ホワイトをゲット
Satenの茶器はORIGAMIと共同で製作されたものが多く、このフレーバーカップ/ソーサーも然り
グリーンはサラリとマットな質感で、色みも相まって爽やかさが際立つ
ホワイトはつるりとしているが手に引っかかる質感で、グリーンより素材感が際立つ
どちらもそれ自体の佇まいが好ましく、とても気に入って愛用している

それから少しして、今度は片口抹茶椀が気になり始めた
スタッフさんに伺ったところ、オンラインで購入できるとのことだったので、サイトを覗いてみたら、お目当ての白は生憎の売り切れ
まあしばらくしたら入荷するでしょ、と思っていたら甘かった、一向に入荷する気配がない…!
どうやら白と緑は人気らしく、欠品が普通とのこと
これはもう諦めて黒にしようかな〜と思っていたところ、サイトのセールで黒が秒で完売
ショックだったが、茶器を求める人が多い事実に逆に嬉しい気持ちに

これは気長に待とう、と腹を括っていたある日、なんとロフトの某店舗で抹茶椀が売られているのを発見、しかも白もある!!
思わず駆け寄って手に取り、一緒に置いてあったこれまたSatenの白磁の茶筅入れと共にお買い上げ
1年近く待ち続け、ようやく我が家にお迎えできたのだった

その後実家から茶杓をもらい、Satenで茶缶付きの抹茶を購入したので、ようやく抹茶を立てる準備が整った
以降日々1杯は抹茶を立てるようにしているが、日によってバラツキがあり、なかなか毎回同じように上手くは立てられない(そこは精進あるのみ)

茶道はずっと興味があったものの、なかなかキッカケがなかったので、大好きなカフェがきっかけで一歩を踏み出せて嬉しい
これから色んな形で茶道に携わり、生涯の趣味の1つとしていきたい

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